Hotel Icon
HongKong
HongKong
香港の九龍(カオルーン)の海沿いに建つモダンなホテル Hotel Icon。当ホテルは香港理工大学によるホテル観光マネージメント科により建てられたもので、オーナーが大学という珍しいホテルである。
ロビー階は圧倒的な天井高。全面ガラス張りで、日の光がさんさんと降り注ぐ。半円型のソファーや彩りよく並べられたカフェは、開放感があり天気の良い日はとても居心地がよい。壁一面の植栽が近代的な建物の殺伐とした雰囲気を消し、都会の中のオアシス感を増している。
部屋の特徴はやはり景色だろう。窓からは九龍湾を挟んで、対岸の華やかな香港島まで一望できる。香港の夜景は活気があって美しい。
インテリアで特徴的なのは、弧を描くように作られたバスルーム。スライド扉を開けると、細長い空間に手前から洗面台とシャワーブース、奥に浴槽とトイレが配置されている。弧を活かしたシャワーブースは巾85cm,奥行190cmあり、広々としている。通常四角で構成されるバスルームを、あえてアーチ状にしたところにデザイナーの意図を感じる。洗面台には直径120cmの大きな鏡があり、縁のLEDライトがシャワーブースのガラス面に反射して、なんとも未来的な印象を受ける。
2階にあるダイニングは、一部がテラスになっている明るいフロア。広い空間に様々な料理が並べられ、ビュッフェスタイルで幅広いジャンルの食事を提供している。
28階のレストランは黄色のソファをアクセントとし、壁一面の書棚にはおしゃれな装飾品が並んでいる。カウンターテーブルはマーブル調の石が使われており、空間に上質さを加えている。
対して奥の空間はグレーを基調に落ち着いた雰囲気になっており、美しい景色を眺めながらゆっくりと食事を楽しめる。
このホテルの自慢は、9階にある屋外プール。周囲は高層ビルが立ち並び、都会の壮大な風景を眺められる贅沢な空間である。この日はあいにくの曇り空でゆっくりと泳ぐことはできなかったが、亜熱帯性気候の香港は年間通じて高温多湿のため、いつでも飛び込める屋外プールがあるのは嬉しい。
プールに面するジムもガラス張りで開放的につくられている。ジムの一角ではカフェバーがあり、ちょっとした休憩をとりやすい。
大型ホテルならではの素晴らしい立地と、広々としたフィットネスが特徴的だった。部屋のインテリアは当たり障りがなく、香港にしてはスペースが広いのが嬉しい。